NTPサーバーのインストールと設定(Ubuntu14)
NTPサーバーを構築して、サーバーのシステム時刻を外部のNTPサーバーと自動的に同期させます。
インストールされているNTP関連パッケージの確認
ii ntpdate 1:4.2.6.p5+dfsg-3ubuntu2 amd64 client for setting system time from NTP servers
ntpdは入っていないようなので、インストールしていきます。
ntpサーバのインストール
NTPインストール
インストールされたパッケージの確認
ii ntp 1:4.2.6.p5+dfsg-3ubuntu2 amd64 Network Time Protocol daemon and utility programs
ii ntpdate 1:4.2.6.p5+dfsg-3ubuntu2 amd64 client for setting system time from NTP servers
ntpの設定
オリジナルファイルのバックアップ
ntp.confの編集
デフォルトのNTPサーバーをコメントアウトして、日本の公開NTPサーバーを追加します。
# 19行目付近からコメントアウト
#server 0.ubuntu.pool.ntp.org
#server 1.ubuntu.pool.ntp.org
#server 2.ubuntu.pool.ntp.org
#server 3.ubuntu.pool.ntp.org
# Use Ubuntu’s ntp server as a fallback.
#server ntp.ubuntu.com
代わりに以下を追加
server ntp1.jst.mfeed.ad.jp #インターネットマルチフィード(stratum2)
server ntp2.jst.mfeed.ad.jp
server ntp3.jst.mfeed.ad.jp
設定するNTPサーバーは、ホスティング業者提供のものでも、プロバイダのものでもOKです。特に無い場合は、公開NTPサーバから選択すると良いです。公開NTPサーバを探すときはこのあたりを参考に。
NTPサーバー起動
* Stopping NTP server ntpd [ OK ]
* Starting NTP server ntpd [ OK ]
NTP同期状況の確認
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
*ntp-b2.nict.go. .NICT. 1 u 30 64 377 10.038 -3.267 3.808
+ntp1.jst.mfeed. 172.29.1.100 2 u 24 64 377 11.476 -3.196 3.568
+ntp2.jst.mfeed. 172.29.2.50 2 u 29 64 377 11.505 -3.121 3.513
-ntp3.jst.mfeed. 172.16.177.60 2 u 33 64 377 11.602 -10.862 6.186
1カラム目が “+” になっていれば同期は完了です。※10分ぐらいかかります。
ntpqの詳しい説明はここを参照
ランレベル(自動起動)の確認(デフォルトON)
ntp 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on
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2014年12月20日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
システム時刻をUTC/JSTに変更する(Ubuntu14)
デフォルトのシステム時刻はインストール時に設定した値や地域が適用されますが、後で変えたい場合の変更手順についてのまとめてみました。
ファイル構成
- /etc/localtime
- /etc/default/rcS
hwclock や date などのコマンドは、/etc/localtime に設定された情報を見て、設定されているタイムゾーンに合わせて変換しています。
ハードウェアクロックが UTCなのかローカルタイムなのかの設定をします。
現在の設定状況を確認
TZif2UTCTZif2UTC
UTC0
現在は、UTCを使用する設定になっています。
タイムゾーン(地域)の変更
UTCやJSTなど地域時刻を変更したい場合は、/etc/localtimeを直接編集せずに、/usr/share/zoneinfo/内のファイルをコピーして変更します。
- JST(日本標準時)にしたい場合は、/usr/share/zoneinfo/Japan をコピーする
- UTC(世界協定時)にしたい場合は、/usr/share/zoneinfo/UTC をコピーする
今回は、JST(日本標準時)を設定したいので、/usr/share/zoneinfo/Japan をコピーします。
ハードウェアクロックの変更
ハードウェアクロックが UTCを使っているのか、ローカルタイムなのかを設定をします。
サーバーがLinuxのみの環境であれば、UTCを選択しておくのが無難かと思います。Windowsが含まれる環境であれば、時刻合わせのためにローカルタイムを設定しておくと良いと思います。
/etc/default/rcS の環境変数、UTC=yes にするとUTCを利用、UTC=no とするとローカルタイムを使用します。
UTC=no
ハードウェアが共有のVPSやクラウドVPSなどで、システム再起動後に時間がずれてしまう場合には、HWCLOCKACCESS=no に設定することで、ホストOSとゲストOSの時刻同期を解除することができます。
UTC=no
HWCLOCKACCESS=no
手動でシステム時刻とハードウェアクロックを合わせる
システム時刻の手動同期
16 Dec 17:48:21 ntpdate[18464]: step time server 133.243.238.243 offset -1.371173 sec
現在のシステム時刻からハードウェアクロックを設定する
システムの再起動
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2014年12月18日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |