システム時刻をUTC/JSTに変更する(Ubuntu14)

システム時刻をUTC/JSTに変更する(Ubuntu14)

デフォルトのシステム時刻はインストール時に設定した値や地域が適用されますが、後で変えたい場合の変更手順についてのまとめてみました。

ファイル構成

  • /etc/localtime
  • hwclock や date などのコマンドは、/etc/localtime に設定された情報を見て、設定されているタイムゾーンに合わせて変換しています。

  • /etc/default/rcS
  • ハードウェアクロックが UTCなのかローカルタイムなのかの設定をします。

現在の設定状況を確認

$ cat /etc/localtime
TZif2UTCTZif2UTC
UTC0

現在は、UTCを使用する設定になっています。

タイムゾーン(地域)の変更

UTCやJSTなど地域時刻を変更したい場合は、/etc/localtimeを直接編集せずに、/usr/share/zoneinfo/内のファイルをコピーして変更します。

  • JST(日本標準時)にしたい場合は、/usr/share/zoneinfo/Japan をコピーする
  • UTC(世界協定時)にしたい場合は、/usr/share/zoneinfo/UTC をコピーする

今回は、JST(日本標準時)を設定したいので、/usr/share/zoneinfo/Japan をコピーします。

$ sudo cp /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime

ハードウェアクロックの変更

ハードウェアクロックが UTCを使っているのか、ローカルタイムなのかを設定をします。

サーバーがLinuxのみの環境であれば、UTCを選択しておくのが無難かと思います。Windowsが含まれる環境であれば、時刻合わせのためにローカルタイムを設定しておくと良いと思います。

/etc/default/rcS の環境変数、UTC=yes にするとUTCを利用、UTC=no とするとローカルタイムを使用します。

# assume that the BIOS clock is set to UTC time (recommended)
UTC=no

ハードウェアが共有のVPSクラウドVPSなどで、システム再起動後に時間がずれてしまう場合には、HWCLOCKACCESS=no に設定することで、ホストOSとゲストOSの時刻同期を解除することができます。

# assume that the BIOS clock is set to UTC time (recommended)
UTC=no
HWCLOCKACCESS=no

手動でシステム時刻とハードウェアクロックを合わせる

システム時刻の手動同期

$ sudo ntpdate ntp.nict.jp
16 Dec 17:48:21 ntpdate[18464]: step time server 133.243.238.243 offset -1.371173 sec

現在のシステム時刻からハードウェアクロックを設定する

$ sudo hwclock -w

システムの再起動

$ sudo shutdown -r now

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2014年12月18日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:Linux LinuxTips Ubuntu サーバ構築

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