クラウドサービスとホスティングサービスの違い

クラウドサービスぐるっと一巡り

Iaas (Infrastructure as a Service)
ネットワークやハードウェア(CPU、メモリ、ストレージ)、OSなどの、インフラ部分を提供するサービス。
ハードウェアなどのインフラ部分は、サービス提供側にて保守を行うが、OS(ゲストOS)より上の階層は利用者にて構築・保守する必要がある。
OSを含まないものを、Haas (Hardware as a Service)と呼ぶこともあります。
イメージとしては、専用ホスティング+クラウド技術。

Paas (Platform as a Service)
Iaasの構成要素(インフラ部分)に加えて、ミドルウェア(ApacheやMySQL等)まで提供されるサービスです。
ハードウェアやOSの保守管理はサービス提供者側にて行うため、基本的に利用者側にてOSをカスタマイズすることはできません。
イメージとしては、共有ホスティング+クラウド技術。

Saas (Software as a Service)
ウェブアプリケーションを提供するサービス。
ローカルにインストールして使っていたパッケージソフトウェアを、ブラウザ等でアクセスして使うことができるウェブアプリケーションとして利用できます。
グループウェアやSNSコミュニティ機能の提供サービスなどがSaasに該当します。

クラウドとホスティングの違い

クラウドって、ホスティング(レンタルサーバ)と大して違わない?
という疑問もあると思いますが、結論から言うと、基本的に大した違いはありません。

ただ、1つ大きく異なる特徴は、ハードウェア構成のスケールアップやスケールアウトが可能かどうかです。

VPSを除く一般的なホスティングでは、CPUやメモリ、ストレージなどのリソースを、契約後に増やしたり(スケールアップ)、減らしたり(スケールダウン)することは難しいですが、クラウドサービスを利用すれば、必要な時に必要な分だけサーバの処理能力を増やしたり減らしたりすることができるようになります。

中身は、物理ハードウェアに仮想化技術を使って、サーバリソースを区切って販売しているだけなので、クラウドもVPSホスティングもやっていることは変わらないんですけどね!

2013年8月6日