目的に合ったサーバーを探す
ホスティングサービス(レンタルサーバー)には、共有利用、仮想化技術、専用利用、運用お任せサービスなど、様々なサービスの提供形態があり、そのサービス毎に、優れている点や、制限されている点など、それぞれに特徴があります。
このページでは、そんな様々なサービスの利点と欠点をまとめています。青字は一般的に有利だと考えられる部分、赤字は一般的に不利だと考えられる部分となります。
各項目の「高や低」などの値は、他のサービスと比較して設定しています。判断基準は人それぞれかと思いますので、適宜読み替えて頂ければ幸いです。
サービス提供形態の分類につきましては、ホスティングの種類をご確認ください。
ホスティングサービスの分類別比較
サービス形態 | ハードウェア | OS | 運用・管理 | 処理能力 | 自由度 | 提供価格 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
無料/自宅サーバ | 共有 | 共有 | 事業者 | 低 | 低 | 無料 | 趣味での個人利用向け |
共有(共用)サービス | 共有 | 共有 | 事業者 | 低 | 低 | 最安価 | 小規模サイト、小規模ECなど 個人~法人向け |
VPSサービス | 共有 | 専用 | 利用者 | 低 | 高 | 比較的安価 | 中規模ECやコーポレートサイトなど 法人向け |
クラウドVPSサービス | 共有 | 専用 | 利用者 | 低 | 高 | 比較的安価 | 中規模ECやコーポレートサイトなど 法人向け |
専用サービス | 専用 | 専用 | 利用者 | 高 | 高 | 高価 | 中~大規模サイト、社内インフラなど 法人向け |
専用VPSサービス | 専用 | 専用 | 利用者 /事業者 |
高 | 高 | 高価 | 複数システム利用などに特化 法人向け |
マネージドサービス | 専用 | 専用 | 事業者 | 高 | 高 | 最高価 | サーバの運用・管理に関する専門知識不要 |
利用コストを最重要視するのであれば「共有サービス」、自由度や処理能力を求めたいのであれば「専用サービス」、コスト・自由度など両者ともバランスよく求めたいのであれば「VPSサービス」、という具合にこれから検討するサービスを絞り込んでみてください。
表の見方
表中の共有サービスに注目してみると、サーバ機器・OS共に他の利用者と共有利用のサービスであることが分かります。その点、処理能力や自由度も他のサービスと比べ、低く設定されています。その反面、最も安価にサーバを利用することができ、サーバの運用・管理を事業者側で行ってもらえるサービスであることが分かります。
項目の比較基準について
各項目の比較基準は次のとおりです。
- ハードウェア
利用者がハードウェア(サーバ機器)を占有して利用できるか否かを表しています。ハードウェアは消耗品であるという観点から、占有の場合はメリットとし、共有の場合はデメリットとしてあります。 - OS(オペレーティングシステム)
利用者がOSを占有して利用できるか否かを表しています。同一のOS又は、サービス上に、複数の利用者がいることにより、他の利用者の影響を受ける可能性がある、という観点で、分けてあります。 - 運用・管理
サーバOSの運用・管理を、事業者で行うか、利用者で行うのかを表しています。事業者で運用を行う場合、利用者にサーバ運用のための専門知識や、管理コストなどが不要になるため、メリットとしてあります。
すべて利用者側で管理したいという意図がある場合などは、当然ながらデメリットとはなりません。 - 処理能力(パフォーマンス)
利用者毎に割り当てられる、サーバの処理能力を表しています。
あくまでも平均的な数値ですので、例えば、「ハイエンド共有サーバ」と、「エントリー向けVPSサービス」では、値が逆転することもあります。 - 自由度(カスタマイズ性)
利用者がサーバのカスタマイズを自由に行えるかどうかを表しています。例えば、ログインアカウントの追加、ドメインの追加、DNSサービスなど新規サービスの追加、Apacheやログのカスタマイズなど。 - 提供価格
平均的な利用コストを表しています。事業者の提供するサービス内容により変動します。例えば、一筐体「5ユーザ」で運用という内容の共有サービスや、自由度の高い共有サービスの場合には、平均的なVPSの価格を上回ることがあります。
2013年6月25日